相続について両親と話し合っておくべき3つのこと

支援センター長
支援センター長

こんにちは、家族会議支援センター湘南です

いつかは向き合うこととなる遺産相続。

家族で遺産相続について、話し合っておくことも一般的となりつつあります。

今回は両親と話し合っておくべき内容を3つにまとめて解説します。

Contents

家族で共有しておきたい遺産相続の基礎知識

遺産相続の対象となる「財産」について

遺産相続の対象となる財産には、現預金・有価証券・不動産などがあります。

また、第三者への貸付金や著作権といった、目に見えないものも遺産としてカウントされます。

また、自動車や宝飾品、美術品なども遺産分割の対象です。

遺産相続の対象となるのは、資産だけではありません。

個人的な借金や事業用の借り入れなども、対象となります。

借金や借り入れが預貯金などの資産を上回る場合、相続そのものを放棄することも可能です。

また、預貯金などの資産の範囲内で限定的に借金や借り入れを相続する限定承認という方法も。

ただし、相続放棄や限定承認をするには家庭裁判所での手続きが必要となります。

相続の開始を知った日から3ヵ月以内でなければ手続きできないため、相続人は遺産相続の対象となる資産や借金について、事前にしっかり把握しておく必要がありますね。

法定相続人と遺産の割合について

遺産を相続できる人の優先順位と相続する遺産の割合は、民法で次のように定められています。

ただし、割合については必ずしもこれに従う必要はなく、特殊な場合を除き、話し合いで自由に決めることができます。

第1順位:配偶者1/2 子ども1/2

第2順位:配偶者2/3 父母や祖父母などの直系尊属1/3

第3順位:配偶者3/4 兄弟姉妹1/4

相続税について

相続税には基礎控除があり、遺産が基礎控除の範囲内におさまれば、相続税を納める必要はありません。

「相続税がかかるほどの財産はない」と両親が言っていても、念のため確認しておくことをお勧めします。

基礎控除は次の式で計算可能です。

基礎控除=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)

例えば、配偶者1人、子ども2人というケースなら、法定相続人は3人なので4,800万円が基礎控除となります。

結果、遺産総額が4,800万円を超える場合にのみ、相続税対策が必要です。

話し合うべき3つのこと

上記を踏まえて話し合っておくべきことを整理してみましょう。

1つ目

「現在保有している財産について」です。

預貯金などの資産や借り入れなど、現時点での財産をすべて整理して一覧にしておくと、万一のことがあった場合も速やかに手続きを行うことが可能です。

ですが、子どもに自分たちの財産を明かすことに抵抗がある親世代の方もいらっしゃるかと思います。

その場合には、オープンにするか否かは別として、ひとまず一覧を作成し、権利書などを1ヵ所にまとめておいてもらうよう頼んでおくとよいでしょう。

2つ目

「法定相続人の人数」です。

相続税の計算にもかかわってくるため、法定相続人の人数は必ず確定させておくことが大切です。

遺産相続の際に想定外の相続人が現れると、遺産分割が長引いてトラブルになり、裁判費用がかかってしまうこともあります。

3つ目

「相続税がかかるか否か」です。

法定相続人の人数が確定したら、基礎控除を計算し、遺産総額が基礎控除の範囲内に収まるかどうかをチェックしましょう。

基礎控除を超えるようであれば、贈与などでできる限りの相続税対策をしておきたいですね。

遺産相続で慌てないための具体的な準備

遺言代用信託の活用

相続が発生すると、故人の預貯金の口座が凍結されてしまい、葬儀などの手続き費用を支払えなくなってしまうことがあります。

遺産分割が確定すればもちろん口座の凍結は解除は可能ですが、法定相続人全員の署名や印鑑が必要であり、解除までに時間がかかってしまうことも。

口座の凍結を防ぐには、遺言代用信託を活用する方法があります。

生前に手続きをしておけば、万一のことがあった場合、あらかじめ指定された受取人が資金を引き出せるようになるのでぜひ検討してみてください。

遺言書の準備

相続人が複数いるなら、できれば遺言書を準備するよう依頼しておくとよいでしょう。

遺言書があれば、特殊な場合を除き、遺産分割はスムーズに終わることが多いです。

遺言書は、インターネットなどでフォーマットをダウンロードし、自分で作成することも可能です。

ただし、自分で作成した場合、不備があると無効にされてしまうケースもありますので注意が必要です。

遺書については、以前に解説しておりますのでご覧ください。

まとめ

相続については、「まだ元気なので話を切り出しづらい」というお声もよく耳にします。

しかし、病気などで体調が悪化すると、話すタイミングを逃してしまうことも。

元気なうちこそ、遺産相続について家族でしっかり話し合う良い機会です。

最近は、40代、50代のうちから相続に備え始める人もいらっしゃいます。

両親が60代を超えているなら、一度家族で機会を設けて、遺産相続について話し合う場を設けるようにしておくべきです。

そう子さん
そう子さん

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